ワタナベ書店

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Raspberry Pi 3はまだ"真の力"を発揮していないだけ

Raspberry Pi 3にnode.jsをインストールするとき、3からARM8のCPUを使っているから、node.jsのサイトからARM8対応のパッケージを持ってくればいいよねと思っていたが、調べてみるとそうでは無かった。

Raspberry Pi 3でのCPU情報(Raspbian)

pi@raspberrypi:~ $ lscpu
Architecture:          armv7l
Byte Order:            Little Endian
CPU(s):                4
On-line CPU(s) list:   0-3
Thread(s) per core:    1
Core(s) per socket:    4
Socket(s):             1
Model name:            ARMv7 Processor rev 4 (v7l)
CPU max MHz:           1200.0000
CPU min MHz:           600.0000
pi@raspberrypi:~ $

これをみるとARMv7が正しい。

これはどうしてかっていうと、Raspbianがまだ32bitOSで、64bitのARMv8に対応していないから。
なので、64bitのARMv8は使えず、32bitのARMv7互換しか使えないため、ダウンロードするのはARMv7対応のパッケージとなる。

旧来のARM命令セットは「A32」、ARMの短縮命令セットThumb命令は「T32」と呼ばれ、この二つはAArch32の命令セットである。AArch32はARMv7の延長上にあり、ARMv8はARMv7を完全に内包するとしている。

ARMv8 ‐ 通信用語の基礎知識

Raspberry Pi 3でのnode.jsインストール方法(32bit版)

# wget https://nodejs.org/dist/v4.4.3/node-v4.4.3-linux-armv7l.tar.gz
# tar -xvf node-v4.4.3-linux-armv7l.tar.gz
# cd node-v4.4.3-linux-armv7l
# sudo cp -R * /usr/local/

おしまい。

ということで、Raspberry Pi 3対応のOSが64bitになってくれるのがとても楽しみ。
その時、Raspberry Pi 3は"真の力(64bit)"を発揮するはず・・・!! (Arch Linux ARMだと、一応、ARMv8対応のOSが出ているらしい・・・)

hackerboards.com

でも、発売時のインタビューをみると64bitCPUというより、『高速な』32bitCPUとして見ているらしく、64bitのRaspbianはしばらく出ないかもしれません。

財団は今でも、ひとつの統一されたRaspbianコードベースを出荷している。これはすべてのRaspberry Piプラットフォームで使えるものだ。つまり彼らは、新しい64ビットのプロセッサーを、「単に高速な32ビットコア」と考えているということだ。今すぐに64ビット版のRaspbianを作れば儲かりそうなところだが、Uptonは下位互換性が保たれないことで生じる不利益のほうを重視している。