OSXにHomebridgeをインストールしてお家をスマートハウスにする
Q:何が出来るようになるの? A:Siriで家電がコントロール出来るようになります。
Homebridgeとは
でも説明したのですが、Homekitをエミュレートするnode.jsサーバです。
サーバですので、常時Macを起動する必要はありますがちょっと試してみるだけなら構築がとても楽なのでおすすめです。node.jsの実行環境が入っているのであればすぐにでも「sudo npm install -g homebridge」でインストールできます。(Raspberry Piでインストール必須だったBonjour機能はOSXにもともと備わっていた機能ですし)
Homekitとは
Appleが提唱する家電の集中管理システムです。
コンセプトとしてはSiriの音声操作で家電を操作できるということです。
例えば
「Hey、Siri 部屋の明かりをつけて」と言えば部屋の明かりがオンになったり、
「Hey、Siri ベランダの温度は?」と言えばベランダに設置してるセンサから温度を取得して教えてくれたり、
「Hey、Siri おやすみ」と言えば部屋の明かりがすべて消え、エアコンを静音モードにしたりできます。
ライブラリインストール
基本的にnode.js環境があればインストールは完了しますので各種OSの中でセットアップが一番簡単です。
Homebrewをインストール
OSXのアプリケーションにあるターミナルを起動し下記のコマンドを実行してください。
以下、コマンドの記載があるものはすべてターミナルで実行するものです。
# /usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
途中でXcodeをインストールするよう指示されるかもしれませんが、その場合は指示に従いインストールをしてください。
node.jsをインストール
# brew install node # node -v # npm -v
node,jsとnpmのバージョンが返ってきたらインストールは成功です。
Homebridgeをインストール
# sudo npm install -g homebridge # homebridge
さて、実行できたでしょうか。
まだ設定ファイルを作っていないので、「config.jsonが無いから起動できないよ」とエラーが出て終了したはずです。
ひとまず試してみたいので、homebridgeのダミープラグインをインストールしてみましょう。
ダミープラグインのインストール
# sudo npm install -g homebridge-dummy
次に設定ファイルの作成です。[ユーザー名]はあなたのmacでの名前になっているはずですので任意に変更してください。宗教の問題上、私はviを使っていますが、.homebridgeフォルダ内にファイルが置けば何でもいいので好きにしてください。
# pwd #(/User/[ユーザー名]/ であることを確認) # mkdir .homebridge # vi /User/[ユーザー名]/.homebridge/config.json もしくは # open .homebridge で.homebridgeフォルダを開いて、config.jsonファイルをドラッグアンドドロップしてください。
設定ファイルは次のように書きます。
{ "bridge": { "name": "Homebridge", "username": "CC:22:3D:E3:CE:30", "port": 51826, "pin": "031-45-154" }, "description": "dummy", "accessories": [ { "accessory": "DummySwitch", "name": "コーヒーメーカー" } ] }
さて、これで準備は終了です。 先ほどエラーになった下記コマンドを実行してください。
# homebridge
次のように出れば成功です。
Loading 1 accessories... [コーヒーメーカー] Initializing DummySwitch accessory... Scan this code with your HomeKit App on your iOS device to pair with Homebridge: ┌────────────┐ │ 031-46-154 │ └────────────┘ Homebridge is running on port 51826.
アプリインストール
iPhoneにHomekit対応アプリをインストールしなければHomebridgeと連携できません。
下記リンクのアプリをインストールしてください。
起動したら右上の+ボタンからAdd a Deviceをタッチし、先ほど起動したHomebridgeサーバーを追加します。画面に記載された数字をカメラで読み取る画面が出ますが、読み取りがうまくいかない場合が多いので「コードを手動で入力」をタップして数字を入力してください。
入力がうまく行ったら成功です。
iPhone、iPadに向かって次の言葉を喋ってみてください。
「Hey Siri、コーヒーメーカーをオンにして」
Siriが「コーヒーメーカーをオンにしました」と返事をしてくれるはずです。(もちろんダミーなので何もしませんが)
これで構築はおしまいです。あとは下記に紹介するプラグインをインストールすれば、あなたのお家はスマートホームとなります。