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日本で買えるHomeKit対応製品まとめ

日本で買えるHomeKit対応製品まとめと簡単な解説
個人的なメモも兼ねてるので、日本で対応製品が発売するたび逐次更新していく予定です。

最終更新日:2019/11/12

Homekitとは

Appleが提唱する家電の管理システムです。
iOS機器(iPhoneiPad)をハブとして、部屋中の家電を管理することができます。

特長としてHomekit対応製品はSiriから操作することができ、Siriの音声認識を利用して家電を管理することができるようになります。
また、各種スイッチをまとめて操作したり、センサ、時間、位置情報をトリガーとして家電を操作することもできます。

ただし、Homekitは基本的には家のネットワークやBluetoothを利用しているので、家の中でしか操作は出来ません。
もし、外で家電を操作したり、部屋の温度を知りたいというときはApple TVやiPadが必須となります。

アプリ

Homekit対応製品を操作するにはHomekit対応アプリが必要です。
幾つかアプリはありますが、iOS10からインストールされている公式のアプリがおすすめです。
基本的にHomekit対応製品は、そのメーカーが出すアプリが必要ということはありません。
Homekit対応のアプリであれば、どんなメーカーの機器でも1つのアプリで操作することができます。

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Homekit公式対応製品

Philips Hue

Philips Hue(ヒュー) スターターセット v2   929001156101

Philips Hue(ヒュー) スターターセット v2 929001156101

Philips Hue Go ポータブルライト |スマートLEDライト| 【Amazon Echo、Google Home、Apple HomeKit、LINE対応】

Philips Hue Go ポータブルライト |スマートLEDライト| 【Amazon Echo、Google Home、Apple HomeKit、LINE対応】

説明

明かりをネットワーク経由でON,OFF可能な機器。
電源無しで使えるHue Goや、間接照明につかえるライトリボンなどもHomekit操作可能です。

用例

「照明を点けて」
「照明を消して」
「部屋の明かりを50%にして」

Eve Energy

www.apple.com

説明

電源コンセントをBluetooth経由でON,OFF可能にする機器。
外から部屋の状態を取得したいときはAppleTVが必須となります。 設定で家電のタイプを「スイッチ」、「ライト」、「ファン」のどれかに変更できるので繋いだ家電によって変えてみると良いでしょう。

用例

「◯◯をオンにして」(スイッチ)
「◯◯をオフにして」(スイッチ)
「あかりを点けて」(ライト)
「あかりを消して」(ライト)

デロンギ マルチダイナミックヒーター

説明

暖房をネットワーク経由でON,OFF可能な機器。
暖房温度の変更も可能です。

用例

「暖房をつけて」
「暖房を消して」
「暖房の温度を23度にして」

Elgato Eve Room ,Weather

説明

部屋の気温、湿度、気圧などを計測する機器。
bluetooth にて通信をしているので、外から部屋の状態を取得したいときはAppleTVが必須となります。

用例

「部屋の温度は」
「部屋の湿度は」

Eve Door & Window

説明

ドアの開閉を検知する機器。
bluetooth にて通信をしているので、外から部屋の状態を取得したいときはAppleTVが必須となります。

用例

センサー系にはSiriで状態を聞くことはできません。
他の機器と組み合わせて活用します
例えば、夜に「玄関のドアを開けたことを検知」したら、家の電気をつけるというような自動操作を作るときに使います。

Homebridge(Homekitのオープンソース実装)

HomebridgeというHomekitのオープンソース実装を利用すれば、かなりの製品がHomekit対応となります。

私はこの技術を利用して自分の部屋にスマートホーム環境を構築しています。

部屋でなにかしらPCを常に動かしている必要がありますので、 Raspberry Pi等にHomebridgeサーバを構築すると良いかもしれません。

Raspberry PiOSX上にHomebridgeを構築する手順を書いたので参考にして下さい。

次に Homebridge上でHomekit環境を構築できる製品を紹介します。
これ以外にも様々ものが対応しているのでぜひ調べて下さい。

Homebridge IRKit

説明

赤外線リモコンの信号をネットワーク経由で送信できるようになる機器。
単純にマルチリモコンとしても使え、外からエアコンの電気を入れられるようにできるので便利です。

homebridge-irkitはそれをHomekitに対応させたプラグインです。
iPhone経由で赤外線信号を送れるようになります。

用例

「エアコンをオンにして」
「エアコンをオフにして」

Homebridge WeMo

説明

コンセント接続の家電をON/OFFできる機器。
コーヒーメーカーや扇風機、フロアライト等コンセントでオンオフする単純なものであればwemoで操作するのが便利です。

用例

「コーヒーメーカーをオンにして」
「コーヒーメーカーをオフにして」

Homebridge Netatmo

説明

部屋の空気の状態を計測する機器です。先程紹介した、Elgato Eve Room ,Weatherと同じような機器となります。

用例

「部屋の温度は」
「部屋の湿度は」

Homebridge ルンバ

説明

ルンバもHomekitに対応できます。ただし、ネットワーク機能に対応した980からです。
上記の記事のとおりに設定すれば掃除をしてで掃除が可能になります。

用例

「掃除をして」
「掃除を止めて」

Homebridge Sensor

説明

Homekitでモーションセンサや接触センサを実装するプラグインです。
filesensorは特定のディレクトリにファイルが置かれたら、それを検知し、指定した時間センサをオンにします。
smtpはそれのメール版です。
どちらも、監視カメラ等と併用して使用します。
監視カメラで誰か来た時にメールを送るという機能で使用する場合はSMTPを、どこかのFTPサーバにその画像をアップロードする機能を使用する場合はfilesensorを使います。

用例

センサー系にはSiriで状態を聞くことはできません。
他の機器と組み合わせて活用します

Homekitを使いこなすには

HomekitはSiriで家電のオンオフをするだけでなく、IFTTTの用に様々な条件でトリガーを設定することができます。
例えば、部屋の位置をGPSで監視しておき、そこから外れた時に部屋の明かりをオフにすることができたり、帰宅した時に部屋の明かりをつけたりすることが可能です。
更に限定条件を設定することができるので、帰宅した時に部屋の温度がある程度高い場合は冷房を、寒い場合は暖房をつけることもできます。

先ほど様々な条件と記述しましたが、以下の条件でHomeKit対応製品を操作することができます。
GPS(特定の地域に入ったか、出たか)
・数値センサー(センサーの値が条件以上か、以下か)
・ON/OFセンサー(センサーの値がオンかオフか)
・スイッチ(ある製品のスイッチがオンかオフか)

まとめ

日本でのHomekit対応製品も増えてきました。
以前は専用のチップが必要となり実装が難しかったのですが、最近ではソフトウェアでの実装も可能となり対応製品が増えつつあります。 それでは、これからHomekitは日本で流行るでしょうか。
2016 06/14に公開されたWWDCにてSiriのAPI公開や公式Homekitアプリの公開、Apple TVからHomekit製品が制御可能になりました。
セキュリティ認定が問題点とは言え、Homekitの対応は着々と進んでいるように見えます。

Siriは家電を操作出来るだけでなく、iPhoneに搭載されたアプリを自由に使いこなし、Appleのエコシステムからいろんなデータを操作し、音楽を再生し、電話をかけることもできます。
すでにユーザーがiPhoneというデバイスを所持しているならば家電を操作しなくても、Siriの恩恵を得ることができ、iPhoneユーザーであればSiriを多用することにこれからなるでしょう。(Googleが提唱するモバイルファーストからAIファーストへというやつです)

そうなれば、そのSiriに対応する家電はユーザーの購入選択肢に入り、メーカーはより多くのHomekit対応製品を発売するようになるのではないでしょうか(なってくれ、頼む)